2010年8月31日火曜日

ScanSnap購入

「ペーパーレス」、前職で毎日のように浴びてきた言葉です。

法的帳簿や重要書類は、日本ではなるべく紙媒体で残しておくことが求められます。外国人からすると解せない感覚のようです。外国人の上の方々からは、日々、紙を減らすよう指示を受けてきました。もちろん、ペーパーレスの方が、オペレーション的優位性があります。ペーパーレスは、紙の物理的保管スペースを不要にし、紙代・インク代のコスト削減、電子媒体による同時閲覧、共有も可能にし、コピーやemailでの送信も簡単になります。しっかりした仕組みの下にペーパーレスを行えば、内部統制も強化されます。しかし、会社の規模が大きくなってくると、なかなか電子保管の仕組みを作るのは難しいし、パワーがいる仕事となります。株券電子化が国家的プロジェクトであったのを考えると、その困難さは想像できると思います。

話は、個人規模に移りまして、一番シンプルな電子保管は、印刷物をスキャンしてPDFにし、コンピューターに保存する方法です。というわけで、こちらに来てからも、MBAの大量の紙資料も何とかしたいなあと思っていました。

そこで、クラスメートのSさんのアドバイスや、TKCさんの過去の発言を参考にして、FUJITSUのScanSnap (S1300)を購入してみました。これは、感動に値します!前職で使用していたCanonのコピー機に引けをとらないスピードで、紙を飲み込んでいきます。もちろん、両面スキャンで、白紙は自動的に飛ばしてくれます。読み取った後は、PDFファイルになり、文字検索ができるようにOCR処理も可能です。

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大きさは、折りたたむと持ち歩けるくらいの小ささになり、USBを使えば、電源も不要です。最大10枚が難点ですが、7枚くらい吸われたら、もう7枚また追加でいれていけば、同じファイルでまとめてくれます。

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そして、これをDropBoxに入れて、クラウド上に保存しておけば、iPhoneからもアクセスが可能です。こういう時に、iPadのように画面が大きなビューワーが活躍するのだなあと気づきました。そして、これから、そういう時代が来るのは必至です。

電子書籍も確実に増えてきました。電子書籍なら、アメリカからでも日本の本が買えるので、とても便利です。ちなみに、私が使っているのは、電子文庫パブリ。
http://www.paburi.com/paburi/default.asp
各出版社が合同で開設しているサイトで、15000冊以上が電子書籍になっています。これをダウンロードして、iPhoneで読んでいます。正直、最初は、本は紙で読んだほうがいいという考えに固執していましたが、一度電子媒体で読むと、人に勧めたくなるくらい、読みやすいです。洋書も読みましたが、iPhoneでKindleを使って読むと、わからない単語を触れば、辞書がポップアップします。これに慣れると、紙の本を読んでてわからない単語に出会ったとき、もどかしい気持ちになります(笑)

そろそろ読書の秋です。今年は、電子書籍を広めようとする会社のマーケティングが見られるんじゃないかなあと楽しみにしています。


2010年8月29日日曜日

Mount Vernon Restaurant

Mount Vermon
14 Broadway Somerviller
(617)666-3830
http://www.mtvernonrestaurants.com/index.htm

ここまでコストパフォーマンスのいいメニューはなかなか見たことがありません。
昨日行ってきた、ケンブリッジにあるシーフードレストラン、Mount Vermonのロブスターです。

なんと、ロブスター2匹で、10ドル!現在の円高を考えると、これがなんと850円弱なのです。
��ディスカウントチケットを使わないと13.99ドルです)
日本で食べたら、4000円くらいするんじゃないかなあと思います。

ゆでたばかりの熱々のところに、溶かしたバターとレモンをかけていただきます。
味は、やや繊細さには欠けるけれども、プリプリとした触感とカニに似た甘さが美味しいです。
��匹丸ごとなので、海老味噌も卵も楽しめます。
なんといっても、これを独り占めできるところに幸せを感じます。

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カニと違って、身がほろほろとりやすいところも、私のような不精者にとっては、魅力的です。
こんなふうに、殻から肉がぼろりととれます。

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レモン汁がけっこう合ったので、たぶんポン酢とかつけても美味しいんじゃないかなあと思いました。



2010年8月28日土曜日

152人でのスタート

キャンパス内に急にあふれ出したフレーズ。

"What's up?"

木曜日に、新たにアメリカ人100人のクラスメートが加わり、152人で、いよいよ本格的なMBA生活がスタートしました。アメリカ人が増えれば、あいさつもアメリカ式になり、いつの間にかみんな顔を合わせれば、"What's up?"と声を交し合います。おおーー。アメリカだ。

木曜日、金曜日は2日間にかけてオリエンテーションでした。その中でも、印象的だったのは、Scavenger Huntというゲームです。5人組のチームに振り分けられて、まずはランチを食べます。セルフで作るブリトー。小麦粉のトルティーヤの上に、メキシカンライス、チキン、トマト、レタス、チーズ、アボガド、サルサソースをお好みで入れていき、包んで食べます。ヘルシーでかなり美味しいです。

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食事を終えるとここからが本番。チームに封筒が渡されます。それを開封すると、中に20個のクイズが書かれています。それぞれのクイズの答えは、キャンパス内の場所です。例えば、「あなたがキャンパスで1番最初に来たところは?」という質問が書いてあります。この答えは、受験時代に面接で訪れるアドミッションオフィスでした。というように、クイズに答えてその場所に行くと、そこで、アルファベットの書かれたシールをもらいます。これを集めて、並べるとあるフレーズが現れるというゲームです。

私のチームは、私以外、全員アメリカ人。20個のクイズを見るなり、すぐに外に走り出しました。おおお。こういうのって、まず、話し合ってクイズを解いて、行く場所の順番を考えたり作戦を立てたりしたほうがいいのでは。と思ったけれども、なかなか4人を止めることはできず、晴天のキャンパスを歩き回ります。歩きながら、考え、作戦を立てる、狩人たち。ちなみに、キャンパス内には、こんな大きな地球儀があります。ディズニーシーではありません。

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ゲームが終了すると、このチームがこれから1年間いっしょにコンサルティング・プロジェクトをやっていくチームであることが明かされます。(このプロジェクトをバブソンでは、BCAP: Babson Consulting Alliance Program と呼んでいます。)そして、チーム用の部屋とコンサルをする業界の内容を与えられます。私のチームは、コンシューマー・プロダクト(一般消費者向け商品)。さてさて、このチームでこれからどうなることやら。

ところ変わって、土曜日はキャンパスの森の中でBBQ。自分たちで自主的にやるBBQなので、食べ物はできるだけ持ち寄りということで、私は定番でおにぎりを持っていくことにしました。ということで、スパムおにぎりとベジタリアン用にわさびふりかけのおにぎり。そして、これが大ヒットでした!すぐになくなりました。今回、持ち寄りの料理を考えるにあたり考慮したポイントをあげておきます。

��)ポーションが小さい
��)手を汚さずに食べやすい
��)万人受けする美味しさ

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これからも、どんどん日本食を紹介していこうと思います。

ところで、この緑色のネット何だと思いますか?この緑のネットの近くには、警察官が待機しています。これ、実は、このネットの中でしかお酒を飲んではいけませんという意味なのです。マサチューセッツ州は、とてもお酒に厳しい州なのです。タバコと同じように、お酒も、厳しく制限される社会が将来訪れるのではないか。分煙ならぬ、分酒。そんな近未来社会をちらつかせるネットでした。

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2010年8月22日日曜日

アメリカでの車購入

生活のノウハウは、人から人への伝達を経て、蓄積されていきます。物理的にどこかに保管されているわけでもなく、どこかのサーバーにデータとして保存されているわけでもなく、人から人へ伝えられていくうちに、有益な情報が足され、余計な情報は引かれ、変更された情報はアップデートされ、形なきものとして、人間の頭脳に収められていきます。このノウハウをきちんと管理していこうというのがナレッジマネジメントだと思います。しかしながら、生活に関するノウハウは、形にならず、共有されず、もったいないことになっているんじゃないかといういささかの不安があります。今回のアメリカでの車の購入に際して、車を売ってくださったTさんに感謝すると伴に、私がどのようにしてアメリカで車を購入し、運転して寮に帰るまでに至れたかの経緯をナレッジマネジメントとして、このブログに残しておこうと思います。これから、アメリカで車を買われる方、殊、ボストンで車を買われる方、に対して、一例として有益な情報になることを切に願います。

1.日本での準備
これは、非常に重要な項目です。国際免許証と無事故証明書を日本にいる間にとっておきます。両方とも、ググればすぐに出てきます。国際免許証は、週によって違いますが、マサチューセッツでは、これを持っていれば、1年間運転できます。無事故証明は、持っていれば、車の保険に入る際、300-500ドルくらい優遇されます。

2.掲示板で発見
アメリカで車を買う方法はいくつかあります。新車購入、ディーラーからの中古車購入、個人からの購入。私は、個人からの購入を選びました。正直、知らない個人からの購入というと、ちょっと不安はあるかもしれません。でも、会って、試乗して、いろいろ話してというプロセスをしてから買うので、そのプロセスの中で、不安は払拭されました。私は、ボストンの日本人コミュニティーのサイト、BICのFor Salesの掲示板で探しました。http://www.asagao.com/cgi-local/bic/forsale/forsale.cgi
見つけたら、メールで連絡して返信を待ちます。どきどきものです。

3.試乗
さて、返信がきたら、試乗をお願いします。Tさんとの初顔合わせです。初めての左ハンドルでとまどいます。ワイパーが右で、ウィンカーが左です。私の場合、売ってくださる方が日本人の大変親切な方でしたので、かなり丁寧に運転を教えてくださいました。あと、ガソリンの入れ方は聞いておいたほうがいいです。セルフなので、やったことないと焦ります。

4.支払い
支払方法は、個人間の話し合いによって決められます。しかし、できるのであれば、支払いは表ざたにせず、譲渡という形をとると、ナンバープレートの登録の際の税金が免除されます。そして、この譲渡をしたという証明書を下記の保険を購入する際に発行してもらえます。この情報は、ほかのWebsiteにあまり書いてないので、まあ、一種の裏ワザということで。

5.保険
車を譲り受ける前に保険に入らないとナンバープレートが交換できません。なので、保険会社で保険に入ります。これは、売ってくださる方と相談するのがいちばんいいと思います。というのも、ここで、譲渡の証明書を作成してもらえるので、渡し手と受け手、両者のサインが必要だからです。そして、ここで威力を発揮するのが、無事故証明書。ほんとに驚くほど安くなります。

6.ナンバープレート登録
車を譲渡する場合に、マサチューセッツ州ではナンバープレートを新しくして登録しないといけないのです。これが、本当に待ちます。2-3時間は待つことを覚悟したほうがいいです。不要となったプレートをプラスドライバーで車から外し、それを返します。そして、新しいのをもらい、登録します。150ドルでした。ちなみに、デザインの違うプレートも選べます。私は、ノーマルのにしましたが。プレートを入手したら、いっしょにもらう年号の入ったシールをプレートに貼って、車に設置します。

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7.インスペクション
最後にガソリンスタンドに行き、インスペクションを受けます。29ドルです。私は、これにひっかかりました。後ろのブレーキランプが切れていたのです。なので、車用品の店に行き、ランプを交換しました。こういったことも、Tさんがすべて手伝ってくださったので、本当に助かりました。そして、ガソリンスタンドに戻り、再度インスペクションを受けました。そして、合格。フロントガラスに、来年8月まで有効のシールが貼られます。来年また受けなくてはいけません。

8.サーティフィケーションの取得
��-4週間後にサーティフィケーションといわれる証明書が送られてくるそうです。大事に保管せなけらばいけません。なぜなら、売るときにまた必要になるからです。

以上をもちまして、フォルクスワーゲンのジェッタを5500ドル相当で譲渡していただきました!

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2010年8月21日土曜日

レッドソックス

Pre-MBAも無事に終了し、来週の木曜日からいよいよ本格的にMBAが始まります。それまでの土曜から水曜までの5日間は、補習期間で、希望者対象にアカウンティングの授業や課題ビデオの鑑賞等があります。(もちろん、有料です。さすが、ビジネススクール。)

この土日は、前職のU先輩が、ニューヨークから遊びに来ました。私が、会社の内定を頂いた時からのお付き合いですので、いつも何かとお世話をしていただいています。どうやら、前職の会社の方々から、私の様子をチェックして来いというミッション付きでいらっしゃったようです(笑)

土曜日の夜にボストン市街で会い、お友達もいっしょにアトランティック・フィッシュというシーフードのお店でディナーをしました。
http://www.atlanticfishco.com/
オープンキッチンのおしゃれなアメリカンシーフードのお店です。テラス席もホールの席もとても混んでいました。どうやら、人気店のようです。お目当ては、もちろんロブスター!!初めて食べました。見た目の印象は、つるつるした大きな甲殻類。そして、カニと違ってフォークでぐりっとやると身がぼろっととれます。少しオリーブオイルをつけて、大きい身のまま贅沢に頬張ります。ぷりぷりした身の触感がたまりません。蟹に似た旨みがじわじわと口の中に広がります。美味。辛めの白ワインで合わせてみました。さらに美味。申し訳ないことに、おごっていただいてしまいました。ごちそうさまでした!!

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さて、本日日曜日は、レッドソックス戦を見に、フェンウェイ球場へ。これまた、U先輩があらかじめチケットを購入しておいてくださりまして、ありがたいかぎりです。まずは腹ごしらえにホットドッグを買いました。いっぱいお店が出ているので、一番混んでいる店でゲット。列に並んでいると、レッドソックスファンの熱気の中、巨大ソーセージと野菜を炒める香ばしい湯気がもくもくと充満してきます。$7.25でホットドッグにしては高めですが、球場という場所代と大きさ、美味しさを考えると、それだけの価値はありました!あと、やっぱり、その場で焼いてくれると、美味しさ倍増ですね。

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さて、試合ですが、雨のため、開始が1時間半も遅れてしまいました、グラウンドにL.L.Beanのカバーがされたまま、待機です。ようやく、始まると、相手がカナダのTronto Blue Jaysだったので、まずはカナダの国家斉唱。そして、アメリカの国家斉唱。そして、試合開始!アメリカはエンターテイメントの国です。ムードを高めていく方法をよく心得ています。音楽の使い方、アナウンスの入れ方、野球を知らない人でも鼓動が高まります。

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ところが、3回で雨が激しくなって、一時中断。ということで、帰ることにしました。今日は松坂が出ていなかったので、次は出ているときにまたこれればいいなあと思いました。おみやげ屋さんで、松坂のシャツを発見したので、いちおう撮っておきました。明日から、マリナーズ戦なので、イチローがくるみたいです。ちなみに、本日の試合は、その後、再開し、5-0でレッドソックスが勝ちました。

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ボストンの人たちは、レッドソックスが大好きです。話題を仕入れいといけないなあと思う今日この頃です。

2010年8月18日水曜日

Pre-MBAってこんなことやります

今週は、1週間バブソンのPre-MBAです。本日、木曜日なので、4日間が終了し、明日がPre-MBAの最終日です。バブソンでは、実際のクラスが始まる前に1週間、International StudentsだけでMBAの準備をするPre-MBAというありがたいセッションがあります。

ということで、月曜日の朝8:30に総計約60名の「外国人」がバブソンに集結しました。初めは、自己紹介からです。驚いたのは、とにかく、ラテンアメリカから来た人が多いということです!大体の印象ですが、3-4割はラテンアメリカ人です。具体的には、メキシコ、ベネズエラ、コスタリカ、ブラジル、ペルー、チリ、etc。情熱的なスペイン語を操ります。次の多数派は、インド系の方々です。中国と日本(4人)が同じくらいの人数。台湾・韓国1人ずつという感じです。男女比は、7:3くらいかなーという印象です。木曜日にもなると、だんだんにみんな打ち解けてきます。お互い、ようやく名前を覚えて、遠くからでも話しかけられるようになります。

キャンパスツアー、規則の説明、IT研修、キャリアについて、セキュリティーについて、といったオリエンテーションに加えて、早速アカデミックな内容も行います。すべての授業の雰囲気として共通なことは、言いたい放題の発言が許されます。手を挙げれば、当ててくれるので、その場で気になったことを質問したりしゃべったりできるムードがあります。なので、堅苦しい雰囲気にならず、わいわいしています。こちらの写真は、キャンパスツアーです。2年生がものすごく広いキャンパスを案内してくれました。

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そのほかに、いろいろなファカルティーの方とランチをしたり、外でバーベキューをしながら、2年生と交流するセッションもありました。ちなみに、このランチのラザニアは、ベジタリアン向けでした。アメリカは、ベジタリアンへの配慮がすごいです。正直、まずいんじゃないかなあと思って食べたら、けっこうチーズがたくさん入っていて、意外にもおかわりしてしまいました。

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このバーベキューは、美味しかったです!このハンバーガーっぽいのは、中にバーベキューソース味のチキンをはさんでいます。

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アカデミックな授業をピックアップしてみました。

Writing
課題として、ある本屋さんがインターネットカフェを併設したというケースを読んで、今後どうするかの提案書を書きました。書いたものをチームで回しあって、お互い直しあい、先生からのコメントをもらいます。ケースに詳しい状況が書かれていて、かなり、実社会に近い文章が求められます。完成度を追及すると、こういう課題は時間がいくらあっても足りません。

Speech
みんなの前で、プレゼンテーションをしました。内容は、自己紹介という、まあ、ありがちなトピックです。しかし、ユニークさを求められます。これは、人によってすごく個性が出て、面白かったです。ポイントは、聞き手の注目をどうやって引き付けるか。有効な方法としてみんなが用いていたのは、聞き手に対して「質問をする」ことでした。歌でも歌おうかなあと思いましたが、まだちょっと早いですね。やめときました。

Case Learining
イギリスのeasyJetという会社のケースを読み、授業を受けました。この授業は「これぞMBA!!」という雰囲気の白熱したものでした。教授が右往左往に教室を飛び回り、学生に質問を投げかけます。我々も必死になって、我こそはと意見を言います。この勢いのよさには、正直圧倒されました。明日、続きがあります。

以上のような内容ですが、私のような日本人にとっては、Pre-MBAは本当にありがたい制度です。いい感じで、MBAという新しいフィールドに頭のスイッチを切り替えられそうです。ここでは、とにかく、リスクをとって自分の意見をぶつけて、リスクをとって行動し、アナリティカルにフィードバックをしなくてはなりません。幸い、周りのクラスメートの意識がみんな同じ方向を向いていて、優しい方々ばかりなので、助かります。

一つ難点があるとすれば、教室がとてつもなく寒いです。クーラーがきき過ぎているので、休み時間になると外に温まりに行ってます(笑)

2010年8月14日土曜日

Tax Free Day ショッピング

いよいよ、キャンパスライフっぽくなってきました。この土日はTax Free Dayといって、マサチューセッツ州の6.25%の消費税が免税になります。というわけで、北京からきたQさんが、携帯とカメラとビデオとパソコンが欲しいと言い出しました。ということで、メキシコ人の2年生Dさんとカナダ人の1年生Jさんと4人で買い物に行きました。

ショッピングモールに着き、アップルストアに行くと大行列が。みなさんこのTax Free Dayをお目当てに買いに来ているようです。この2日間だけ消費税が免除されるというのは、不思議な制度です。詳しくは、商業目的以外の2500ドル以下のお買いものに限るという条件がついているようです。各店舗では、いったい、どういうオペレーションをしているのか疑問ですが、きっと面倒な処理を強いられているのはたしかです。しかし、これだけ集客効果があるのなら、それだけの面倒な処理も受け入れるだけの価値があるのでしょう。

クーラーがガンガンきいたストアの中で、Qさんは、マシンガンのような話し方で店員と交渉していました。国民性と言っては、失礼かもしれませんが、なかなか見ごたえがありました。Qさんは、すでに中国で1つ会社を持っており、そこの社長さんでもあります。すでにビジネスを持っている人が生徒としているのは、バブソンMBAの大きな特徴です。

お買い物の後は、夕食です。モールに入っているチーズケーキファクトリーというチェーンのファミレスへ。全米で展開しているお店です。ケーキ屋さんではなく、レストランです。http://www.thecheesecakefactory.com/#lobby(※音が出るので、クリックする際気を付けてください)
特徴は、メニューが200種類以上あることと、半端なくボリュームが多いことです。怪しい、Tempraというメニューから、ハンバーガーはもちろん、ピザ、パスタ、ステーキ、各種チキン、マサラ、そして、チーズケーキだけで、20種類以上。

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悩んだ挙句、Spicy Cashew Chickenとグリーンティーを注文しました。とにかく、大きかったです。隣のQさんも同じものを注文。すべてが大きいので、等倍されていて写真では大きさが伝わりませんが、これ相当大きいです。

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寮に帰ると、だいぶ人が集まってきていました。会う人会う人片っ端から自己紹介です。名前が難しいです!特に、インドの方々。スペル聞かないとなかなか正しい発音がわからないです。インド人のNさんは、もともと日本のS銀行で働いたとのことで、お互い親近感がわきました。

何はともあれ、いよいよ明日から、Pre-MBAです。バブソンMBAでは、到底一人ではやりきれないくらいの課題が出されます。よって、独りではなく、チームで課題をこなしていくことが求められるそうです。気合を入れて、いろんな人と仲良くなって、今後の勉強の協力体制を築いていこうと思います。

2010年8月13日金曜日

寮に到着

ボストンから車で、20分くらい。ウェルズリーの森へ入ると、大きな立派な豪邸がぽつぽつとあります。トラップ大佐が住んでいそうです。その森を入っていくと、バブソン大学があります。そんなわけで、今日から寮生活の始まりなのです。

2年生の寮長さん(RD: Residence Director)に部屋を案内してもらい、到着。部屋は、ホテルのような作りです。あれ?キッチンって部屋についてるんじゃなかったっけ?と思ったけど、キッチンは共有でした。部屋には、すでに本棚と冷蔵庫と電子レンジ、テレビが置かれていました。これは、ありがたいです。

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とりあえず、生活品を買いにウォールマートへ。とにかく大きいです!その中をとにかく大きいカートを押しながら、必要品をカートに入れていきます。布団から洗剤、タオル、食品なんでもそろいます。ただ、大きすぎて、どこに何があるかわからない。。。昔、アイオワのウォールマートで、猟銃まで売ってたのを思い出しました。あれは、衝撃的だった。さすがに、ここにはありませんでしたが。

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というわけで、寮に戻って、部屋を整えました。住める感じになってきました。ちょっと廊下をぶらついていると、クラスメートとなるアイルランド人とインド人に会いました。自己紹介をした後、お互いの部屋見せ。みんな同じ間取りでした、アイルランド人だけ、すでにベッドを動かしたり棚を動かして、『ホテル感』を脱してました。さすが、ヨーロッパ人オシャレです。この配置真似したほうがいいよと勧められました。

窓からは、こんな風景です。

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こちらは、共同のキッチンです。広いです。ただ、みなさん、洗物は嫌いなようです。この対面にも同じサイズのキッチンがありますが、そちらは洗物の山が・・・。 オーブンもあるし、けっこう料理できそうです。落ち着いたら、日本料理を振る舞おうと思います。

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とりあえず、まだ数名しか到着していないようで、静かな時間が流れます。

2010年8月11日水曜日

食べ物だけ

あさってから、ウェルズリーの森の中へ閉じこもりです。というわけで、今のうちにボストンを散策。

まずは、フローズンヨーグルトなるものを試してみました。http://www.berryfreeze.com/ シンプルで小奇麗なお店です。セルフサービスで、フローズンヨーグルトをカップに入れます。ヨーグルトは、9種類かの中から選べます。私は、ブルーベリー+パッションフルーツにしました。さらに、そこにトッピングでいろいろ入れられます。フルーツやナッツ、チョコ、とにかくいいろいろあります。そして、重さを量って、4ドルでした。(ちょっと欲張ってしまいました。)夏には最高のデザートです。ヨーグルトのさっぱりとした酸味と適度の甘さ、たまにフルーツのつんとしたすっぱさが混じります。フレークも入れたので、サクサク感もあり、食べてて嬉しい気持ちになります。まだ、こういうタイプの店って、日本にはないかな。

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ところかわって、今度は、サンドイッチを。アメリカらしいターキーサンドイッチ。まあ、ぼちぼちのお味でした。パン焼けばもっと美味しいのにと思いながらも、いっしょについてきたポテトチップスがカリカリして美味しかったので、まあ、よしです。ドリンクは、グリーンティーを頼んだのですが、どう味わってみてもアップルジュース。。。もしかして、ほかの人のを持ってきてしまったのかもしれません。色は、緑色なのでしたが。

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それから、Korean Town(?)らしきところにも行きました。新大久保のボストン版です。ここでは、なんと、日本食が手に入ります!ほんのちょっと高いですが、おなじみの商品が並んでいます。お店の名前は、MIRIMです。

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夜は、タイ料理を食べました。Brown Sugar Cafeという人気店です。http://www.brownsugarcafe.com/ けっこう白人のお客さんが多かったです。テラス席もあります。チキンイエローカレーとジャスミンライスを注文しました。大手町時代に、週に2回は食べていたタイカレーを思い出させる、すごい懐かしい味でした。辛さよりは、ココナッツミルクで甘さを引き立て、全体的にマイルドな味わいです。野菜がわりとゴロゴロしています。もうちょっと煮て柔らかくしてもいいんじゃないかなあと思ったのですが、こってりしたスープには、これくらい形の残った野菜のほうが、野菜が各々の味を演出して楽しく食べられました。あと、パイナップルが入っていたのがよかったです。甘めのスープを甘酸っぱさでしめてくれます。と、甘いところを強調しましたが、ちゃんと辛さもあります。一気に食べると汗が。。。

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というわけで、今日は完全に食べ物だけのブログになってしまいました。

2010年8月10日火曜日

Exitの意識

Exit。勝間和代がこんなタイトルの小説を書いていた気がします。小説の内容はわからないけど、よく企業買収がらみの話に出てくるこの「Exit」という言葉。安く買って、価値を高めて、高く売る。どんな市場においても、売買の参加者が多ければ、このExitを意識した買収が可能です。

というわけで、このExitを意識した買収(?)お買い物(?)のお話です。

今日は車を購入しようと思い、売ってくださるという方とお会いしました。アメリカでは、中古車市場が成熟しています。売買参加者が多いのです。そして、必ずしも仲介者/ディーラを通さずとも、個人間で売買できるので、日本と違って値崩れしません。実態が価格にもろに影響してきます。

すなわち、買値と2年後の売値のスプレッドにいくら払うか考えるのです。2年後に180万円になる車を200万円で買うのと2年後に20万円になる車を50万円で買うのでは、200万円の車のほうが安い(50万-20万 > 200万-180万)ということになります。手元にお金がないなら、借金をするので、金利計算が加わってきます。アメリカ人は、ふだんからこのように、売買スプレッドと借金の金利を考えながらお買い物をしているわけです。

そんなわけで、私も個人から買おうと思い、数日前にインターネットの掲示板を見ていました。やはり、同じ境遇でこちらの心境を理解してくれる売り手がいいと思い、日本人の方を探しました。ボストンでは、BICというサイトが日本人の中で有名なようです。http://www.asagao.com/bic/

そして、本日、売ってくださる方と会い、試乗しました。もちろん左ハンドル!!シフトチェンジが右側です。動き出して、さて右に曲がろうとウィンカーを出そうとすると、ワイパーが!おっと、右がワイパー。左がウィンカー。右折は小回り。左折は大回り。町を一周して、帰ってきました。

走行距離数がちょっと気になるものの、状態はとてもいい車でした。ということで、契約成立。受け渡しは再来週ですので、きちんと手元にきたら、写真を乗せようと思います。大事に使って、Exitに備えようと思います。

さて、昨日は、こちらに来て初めて本格的な日本料理を食べました。日本料理ではけっこう有名な四季というお店。日本で食べる日本料理と同じですね。同じすぎて、逆にコメントが出てきません。もう少し、日本が恋しくなってから食べると、いろんなコメントが思い浮かんできそうです。

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ところかわって、今日は韓国料理。Bokumbapという韓国風炒飯。いい香りのごま油で炒めた炒飯です。ちょっと脂っこいのですが、キムチやたくわんといっしょに食べると、酸味に油が中和されて引き立つごはんの甘み。量が多かったので、満腹です。

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そろそろアメリカっぽいものにチャレンジしていかないとと思う今日この頃。まあ、来週からPre-MBAが始まれば、否応なくアメリカンな学食ですが。

カスタマーサポートと事前課題

アメリカのコールセンター、意外にも接客がいいです!今日は、インターネットバンキングを開くにあたり、Citizens Bankに。オンラインアカウントを開けるにあたり、AT&Tのカスタマーサポートに電話しました。両社ともに、大変丁寧な対応をしてくださりました。ちょっとでも時間をかけて調べたりすると、"Appreciating your participation" とか、"Sorry for your inconvenience" と詫びの一言を入れて、気遣ってくれました。5月14日の投稿でも書いたのですが、接客(殊、電話による接客)において、こうした枕詞は非常に大切です。

お昼はCalifornia Pizza Kitchenで、BBQチキンピザを食べました。これが、おいしいのです!ベースはBBQソースで、チーズとマッチ。鶏肉は小さいサイコロになっていて柔らかく、ピザの上にまぶしたパクチーが想定外のアジアンテイストを演出。パイ生地は少し薄めのこんがり系で、始めの一口で、はじける触感でした。

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食べていると、AT&Tのマネージャーさんから着信。さっきのカスタマーサポートについてのフィードバックを求められました。うっかり、アンケートで1-5の満足度を逆にしてしまい、すべて『大変不満』にしてしまったため、心配して電話をしてきてくださいました。事情を説明してセットダウン。顧客満足管理が徹底しているのに驚きました。おそらく、AT&Tは、コールセンター事業を第三者に委託しているのでしょう。なので、コールセンター会社もAT&Tに見放されないように必死です。分業化ゆえに起きうる責任の所在の明確化により、サービスレベルが向上する良い例だと思います。

夕方から、同期のSさんのお宅へ。バブソンのMBAで事前課題となっているStartup.comという映画を見ました。実際のIT企業の起業から倒産までのドキュメンタリー映画です。ゴールドマン出身のアグレッシブマッチョマンがサポート系の高校時代幼馴染とIT企業を立ち上げます。ビジョンと戦略を熱く社員に語りかけ、一時は時代の猛者として、登り詰めますが、ITバブルの崩壊とともに倒産。最後の最後まで、社員には強気のメッセージを送りますが、資金が尽き、幼馴染を解雇にしてしまい、大手によって買収されます。

さて、この映画をネタに再来週には、MBAにてディスカッションです。テーマはリーダーシップについて。クラスメートは、どんな意見を用意してくるのでしょうか。きちんと議論できるように自分の考えを整理しようと思います。ポイントは、社員のモチベーションコントロールかなあと踏んでいます。

その後、Sさん奥様手料理のお鍋。アメリカのお野菜たちが鍋の中で、頑張って、日本の野菜のふりをしていました。お味は、ベリーグッド!!日本の野菜と同じ味で、まるで日本にいるみたいでした。持って行ったシャンパンにもベストマッチでよかったです。鶏肉の大きさには違和感があったけど、それはご愛嬌で、味は最高でした。

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そして、デザートはめちゃくちゃ美味しいマスカット!甘くてみずみずしく、すっきりとした味わい。アメリカに来て、初めて、日本よりおいしいものを見つけた瞬間でした。Sさん、奥様、ごちそうさまでした!またお世話になりますm(_ _)m

2010年8月8日日曜日

共有の欲求

何かとアドバイスをいただいているTKCさんのお勧めでTwitterをやってみました。東京にいた時からやってみたかったのですが、なんせ、古い携帯電話を使っていたので、つぶやけなかったのです。

今日は、つぶやき日和でした。というのも、一日中誰と会うこともなく独りだったからです(笑)お昼に、ボストンのチャイナタウンに出向きました。ネットで見つけた評判の台湾料理のお店『海之味』へ。
http://blog.livedoor.jp/simon123/archives/51149271.html
中国人がわんさかおりまして、1席だけ空いていたので、そこへ。

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蟹の小龍包とエビの台湾炒飯を注文し、青島ビールを飲みながら、料理を待ちました。

この料理を待つ間というのが、絶好のつぶやきチャンスでした。こういう、一人で何かを待つときって人間、何か心の中で独り言を言っているようです。それを外に向けて発信することで、その独り言にある種の生産性を持たせ、かつ孤独を紛らわせることができるようです。

この他人との共有感は本能としての社会性を有する人間にとって、とても大事な感覚のようです。高校の先輩で、一人でネットビジネスの会社を立ち上げた方がいます。よく、『何が一番大変ですか?』と聞くと、『つらいことも嬉しいことも人と共有できないこと』とおっしゃっていました。

確かに、私も会社で働いているときに、つらいことや嬉しいことがいろいろありました。それを一緒に体験した上司や同僚がいたからこそ、あとでその体験について思い出して話したりできるわけで、感情の共有とは、仕事の醍醐味であるとも言えます。

Twitterがここまで広がったのには多くの理由があるとは思いますが、その一つには、この『共有の欲求』があるのではないかと思いました。

さて、独りで食べた台湾料理ですが、この美味しさを誰とも共有できないのはいささか寂しいものがあります。

小ぶりなのに、これでもかというほど、ぷりっぷりの海老と、色は薄いのにしっかりと味のついた細めのお米が、噛むごとにその内包する旨みをはじけんばかりに放出する海老炒飯。口に入れた瞬間にじゅわっと広がる熱い旨み、カニ肉の舌触りと甘みが汁の中で唾液腺をくすぐる蟹の小龍包。至福の瞬間でした。

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そのあと、映画館でトイストーリー3を見ました。アンディーが大人になってる!タイムラインを考えると、15年前に第1作が公開されたので、アンディーの成長がリアルの年月と重なって、感慨深いものがありました。映画にはなってないその間のこともいろいろ想像を掻き立てられます。

そんなわけで、ボストンでの初めての週末終了。こんなにゆっくりできる週末はもうこないだろうなー。

あ、冒頭のTwitterの件ですが、a_way2goで今後もつぶやこうかなあと思ってます。(未定)

2010年8月7日土曜日

平穏な土曜日

今朝の朝食は納豆でした。私は、納豆が苦手です。しかし、世の中に存在する様々な苦痛に比べれば、嫌いなものを食べる苦痛は大したことないと思い、いただきました。体のためを思えば、ありがたい食べ物です。

本屋さんに行き、MBAの課題の本を予約しました。来週の水曜日に届くとのこと。本当は、今日購入して読みたかったのですが、我慢です。そのあと、フードコートでカレーとナンを食べました。野菜のカレー(黄色)は、酸っぱかったです。チキンカレー(茶色)は美味しかったです。この小さい中にチキンが6個入っていました。肉を惜しみなく入れちゃうアメリカ好きです。チキンをたくさん使って鳥の水炊きとかしたいです。

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そのあと、ボストン図書館へ。しばし、お勉強です。と、突然、同期のYさんから電話が。会計の課題をいっしょにレビューしましょうとのことで、近くのスタバへ。会計の問題は、少しのミスが、2年目、3年目のバランスに影響するので怖いです。実社会では、様々なダブルチェック、リコンサイルがなされますが、その重要性がわかります。

勉強の後、ひとしきりボストンコモンを散歩しました。独りでのんびり歩いていると、教会からヴェートーヴェンの第九が聞こえてきました。喜びに満ちてという曲どおりの風景に心が和みました。

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ゲストハウスに帰り、庭に出ると、オーナーさんが庭掃除を始めました。水撒きを手伝ったら、ビールをくださいました。一緒に庭で飲みながら、歓談。水が流れていて、とてもきれいなお庭です。落葉樹ばかりなので、秋には紅葉してもっときれいになるそうです。ビールを飲んでいると、商売のことについても話してくださいました。

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オーナーのおばさんは、アルバイトはいれど、ほぼ一人で運営をしているわけで、いろいろと苦労されているようです。これからも、頑張ってください!

なんだか、今日は平穏な土曜の休日でした。