2011年1月11日火曜日

しゃぶしゃぶマーケティング

常識という枠は、周りの環境によって、形を変えます。しゃぶしゃぶは、昆布だしという常識だって、周りの環境によって変わります。今日は、日本人3人で、 ボストンのチャイナタウンのしゃぶ禅にしゃぶしゃぶを食べに行ってきました。

しゃぶ禅というと、東京にある、あのお店かなあと思うのですが、別物です。行ってみたら、火鍋のお店でした。しかし、何の違和感もなく、火鍋をしゃぶしゃぶと称して提供しています。

これが、日本だったら、「『しゃぶしゃぶ』じゃないじゃん!」となるのですが、ここは日本ではありません。これがこの店のしゃぶしゃぶです。

スープは、数種類の中から2つ選ぶ
写真は、麻辣スープ(左)と豚のスープ(右)

でも、これはこれで、かなり美味しかったです。サービスも良かったです。


豚肉(奥)、羊肉(手前)

牛肉

刺身ではなく、鍋用の海鮮

鍋にセットになってる野菜
人参の右のゆばが予想外に美味

それで、なぜ、この店が「火鍋」(Hot Pot)と称せずに、「しゃぶしゃぶ」(Shabu Shabu)と称しているかが重要なポイントだと思うのです。私は、これは、「日本」ブランドを使ったマーケティングだと思います。

「日本」の食事を提供しているように見せかけることによって、まず暗黙の品質保証がなされます。そして、それと同時に、日本文化を体験できるのではないかという店の雰囲気への期待が形成されます。

よく考えると、ちょっとずるいかなあという気もしますが、でも、その名前に見合うだけの質の高い食事とサービスでした。お店の雰囲気も、明るく、きれいでした。

改めて、「日本」ブランドを積極的に売っていく時代が来ていると感じた夜でした。


店構えは中国風

しゃぶ禅  Shabu-Zen
16 Tyler Street, Boston, MA 02111
Tel: 617.292.8828
http://www.shabuzen.com/index.html

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