2010年9月12日日曜日

モジュール1

月曜日から、モジュール1が始まりました。

バブソン大学MBAでは、1年間を4つの区分に分けて、それぞれをモジュールと呼んでいます。おそらく、どこのビジネススクールも同じような呼び方をしていると思います。モジュール1は、9月に始まり10月末のテストで終了します。そして、その後、今度はモジュール2が始まるという仕組みです。

モジュール1は、完全に固定のクラスで座席も固定、科目もすべて必修で、選択の余地はありません。内容は、ビジネスの基礎的なところ(会計、法律)、それからソフトスキル(倫理、リーダーシップ、コミュニケーション、クリエイティビティ)を学びます。このソフトスキルにすごく力点を置いている姿勢が、バブソンらしいのではないかと感じています。

どんなにビジネスの知識があって、頭がよくても、それだけでは起業家として成功できません。確固たる倫理観を持ち、様々な人と円滑なコミュニケーションをとりながら、リーダーシップを発揮し、かつクリエイティビティーがあって、初めて成功の可能性が高まります。

ということで、この1週間、授業を受けていて感じたことです。

1) Speak Out!!

授業はすべて学生の意見主導で進んでいきます。まずは、教授が質問を投げかけてきます。そんなに難しいことは聞いてきません。すごく曖昧なことを聞いてくることが多いです。なので、遠慮せずに、自分の意見を自由に語ります。正直、はじめは手を上げるのに勇気を要しましたが、2,3回挙げると、慣れてきます。考えがあったら、とにかくSpeak Out!!このあたりの空気をあまり読まなくていいところは、日本よりやりやすいです。間違えたことを言っても、黙殺されません。そして、意見を言うと、それに対して教授がするどい指摘をしてきます。たとえば、こんな感じです。

教授「あなたが、ウェルズリー(バブソン大学がある街)にマクドナルドの店舗を立ち上げたとする。あなたは、アントレプレナーと言えるか?」
私「私がDecision Makingをして、私がすべての責任をとる、という前提で立ち上げるのであれば、アントレプレナーと言えると思う」
教授「リーダーは、Decision Makingをして、すべての責任をとると思うか?」
私「はい。」
教授「じゃあ、アントレプレナーとリーダーの違いは?」


こうして授業が進んでいきます。空間が生き生きとしています。


2) 無理です

宿題多すぎます。正直、これを全部完璧にこなすのは無理です。
そうです。これは無理と割り切って、完璧ではなく、効果的にやることを考えなくてはいけません。前職でお世話になったアメリカ人の上司の言葉を思い出します。"Don't work hard. Work smart."

宿題は、すべて事前にインターネット上に公開されています。私の場合は、これをOutlookのタスクに入れて一元管理しています。達成度を入力しながら、1週間ごとに宿題マネジメントをしています。さながら、プロジェクトマネジメントです。そうなんです。これは、仕事と思ってやったほうがいいと感じています。優先順位をつけて、重要と思ったことに時間をかけます。


3) 変なことするなー。そして重力100倍。

バブソンのモジュール1では、変なこともたくさんします。あんまり言うと、ネタバレになって、来年以降入学される方に申し訳ないので、適度にとどめておきますが。たとえば、ジグソーパズルをしたり、絵を描いたり、40分間も目隠しさせられたりetc。変なことそれぞれに、ちゃんとメッセージがあります。共通して言えるのは、チームワークを養うこと。一人ではできないことを、どうやってグループで行うか。衝突、妥協、遠慮、様々な動きがおきます。

正直、英語でこういったアクティビティーを行うと、速い英語が聞き取れなかったり、すぐに言葉が出てこなくて、もどかしい思いをします。ただ、これがいい訓練だと思っています。ドラゴンボールで、孫悟空が何故、重力100倍の宇宙船で修行をしたのか?精神と時の部屋は何故、空気がうすいのか(通常の4分の1)?それは、あえて自分に負荷をかけるため。そういう意味で、この英語でのトレーニングには、通常のトレーニング以上の意味合いがあります。

というわけで、1週間が終わると、晴れ晴れとした気持ちになります。週末は、ニューヨークにて、ゼミの同期のHGW氏と再会。あれやこれやと近況をアップデートしあいながら、エンパイヤーステートビルに上りました。86階から、外に出て眺める摩天楼のマンハッタンは美しかったです。

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そして、そのあと、シティフィールドでニューヨーク・メッツ戦も観戦しました。相手は、フィラデルフィア・フィリーズ。シティフィールドは、ボストンのフェンウェイパークに比べると、巨大な新しいスタジアムで、大画面を使った演出も面白く、楽しめました。

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��-3で1点リードで迎えた9回表。ピッチャー交代で出てきたのは、なんと、日本人投手!高橋尚成!HGW氏と二人で盛り上がります。外人のおばちゃんが隣の隣の隣で、「タカハシー!」と叫ぶと、我々二人の興奮はマックスに。立ち上がって応援しました。そして、そのあと無事、無失点に抑えてメッツの勝利!日本人がこうしてアメリカの大舞台で活躍しているのを生で見ると、強く心を打たれます。

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本日、日曜日、ボストンに帰ってきました。チャイナタウンで台湾ラーメンを食べながら、気持ちを緊張の平日モードに調整。楽しいひと時が終わった後は、寂しさと明日への不安が残ります。でも、そんなものに負けてはなりません。気合を入れて、次の1週間も頑張ります!

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