2010年9月2日木曜日

ビジネスシュミレーションの3日間

ユーフォリア、レダッカ、ニホーノ。どこの国でしょうか?

答えは、架空の国です。。

水、木、金と3日間に渡り、この架空の国で、架空の製品を販売して、チームで業績を競うビジネスシュミレーションを行いました。TechMarkという名前のビジネス学習のパッケージです。5期に渡って、製品を生産、販売し、それぞれの期ごとに業績が発表され、次の戦略を考えます。期ごとの業績の発表の前に、オペレーションの教授による、90分のレクチャーが行われます。そこで、これから1年間で学ぶ内容の紹介をしてもらいます。これにより、学ぶ内容とシュミレーションによる実践が連携して、これからの1年に興味が沸いてくる、という素晴らしい内容でした。そして、業績がチームごとに発表されるので、競争による盛り上がりも味わえます。

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私のチームは、超インターナショナル。チリ2名、イスラエル1名、台湾1名、アメリカ1名、日本1名でした。競合は、他4チーム。3つの商品をそれぞれ、どこの国でどれだけ生産して、どこの国にいくらでどれだけ売るか、その際の営業やプロモーションにいくらお金をかけるかを一つ一つ決めていきます。それぞれの項目を入力すると、競合チームも項目を入力しているので、それらが計算され、実際にどれだけ売れたかが発表されます。マーケットシェアを始め、バランスシートや損益計算書も作成されます。

モノを生産し、販売するという経験は今までの職歴になかったので、いろいろな発見がありました。おそらく、これらの発見は、非常に当たり前のことなのですが、実感を伴った発見だったので、私にとっては大きかったです。特に以下の3つについて明記します。

1) R&D(研究開発)の重要性
消費者のトレンドは常に変わります。すなわち、売れている商品をそのまま次の期で売ろうとしても、消費者の性向は各期ごとに変化していくので、同じように売れるわけではありません。そのために、研究開発にお金をかけて、消費者トレンドに合った商品を作っていきます。少し、先取りをしたトレンドを読むことで、競合を出し抜く、そんな戦略もありです。もちろん、多額の費用がかかるので、いくらまでかけられるのか計算が必要です。少額だと開発に失敗します。ちなみに、研究開発はCapitalizeされないので、投資ではなく、費用です。

2)生産コストの削減
どこで、どれだけ、製品を生産するか、これが生産コストを下げるキーでした。(実際のビジネスでは、もっと要素があると思いますが。)「どこで」というのは、労働力が廉価なところ、そして、販売地に近いところを選べば、コストが削減されます。「どれだけ」というのは、規模の経済です。多く作れば作るほど、単価が下げられます。

3)在庫の調整
これが、一番の発見でした。在庫はできるだけ残さないほうがいい。でも、0にしてしまうと、せっかくの販売チャンスを逃し、競合にマーケットシェアを奪われてしまう。ということなのです。iPhone4の例がわかりやすいです。どこの店に行っても今は品切れです。生産数を調整して、在庫をコントロールし、製品にプレミアムを持たし、ちゃんと売り切る、すごいなあと思います。そういえば、昔たまごっちが品薄で、価格高騰した後、一気に生産数を増やして、売れ残りが大量に出て失敗した例を思い出しました。
私のチームは、ある製品でマーケットシェアを50%近く持っていました。ので、大量に生産をしましたが、案の定、在庫がかなり増えてしまいました。そこで、生産をやめて、在庫を売っていくという作戦に切り替えました。本当の世界では、この生産ストップは、工場でのリストラにつながるのでしょう。在庫循環が景気循環に影響を及ぼすという意味が感じられました。

さて、業績の結果ですが、私のチームは見事勝利しました!
勝因は、2つ。まず、在庫調整が最後にうまくいき、ターゲットである棚卸資産の全資産に占める割合を、4%から9%の範囲に抑えたこと。あとは、チームでの話し合いの際、きちんと話し合う内容を統一して、タイムマネジメントができたことだと思います。ちなみに、私は書記やりました。

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夜は、ハリケーンが来ていたので、外には出ずに、寮でカレー作りました。近くのスーパーで、日本のカレー売ってたので、完全に日本と同じ味のカレーが作れました。

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